
令和7年12月の一般質問では、「介護人材」「若い世代の定着」「子育てと若者の声」という三つのテーマを取り上げました。
分野は違って見えますが、私自身はこれらを、「須賀川で安心して暮らし続けられる未来」を支える“人の循環”という一本の軸で捉えています。
まず、介護人材の不足は、現場を歩く中で強く実感してきた課題です。高齢化が進む一方で、支える人が足りず、現場の負担が増え、働き続けることが難しくなる。この悪循環は、介護現場だけでなく、地域福祉全体の持続性を揺るがします。だからこそ、目先の人材確保だけでなく、将来を見据えた「人づくり」が欠かせないと考えています。
その土台となるのが、小中学生のうちからの福祉教育です。高齢者疑似体験や認知症への理解、支える側の視点に触れる体験は、思いやりの心を育てるだけでなく、「福祉の仕事も将来の選択肢の一つ」という意識を自然に育てます。進路を考える段階になってから突然伝えるのではなく、もっと早い時期から福祉を身近に感じてもらうことが、将来の担い手づくりにつながります。
あわせて重要なのが、介護の仕事の魅力を、今の時代に合った形で伝えることです。SNSや動画を通じて、現場で働く人の表情や想い、利用者との関わりを伝えることで、「きつい仕事」というイメージだけではない、やりがいや誇りを共有することができます。こうした積み重ねが、若い世代の関心を引き寄せます。
そして、須賀川にはすでに、地域の力を生かした重要な仕組みがあります。それが介護予防ボランティアです。高齢者が社会参加しながら、通いの場や介護現場を支えるこの制度は、介護予防と人材不足対策の両面で大きな役割を果たしています。支える側に立つことで生きがいが生まれ、地域とのつながりも深まる。これは、地域包括ケアを支える大切な力です。
さらに、この介護予防ボランティアに、若い世代が補助的に関わることができれば、多世代が支え合う循環が生まれます。高齢者の経験と、若者の力が交わることで、介護現場の負担軽減だけでなく、将来の人材育成にもつながっていきます。
次に、若い世代の定着という視点です。進学や就職で一度市外へ出た若者が、「いつか須賀川に戻りたい」と思えるかどうかは、地元に魅力ある働く場があり、自分の将来を描けるかにかかっています。仕事を知り、体験し、選択肢として実感できる機会を積み重ねることが、地元回帰への第一歩になります。
そして、子育て支援と若者の声。共働き世帯が増え、子育てを取り巻く環境は大きく変わっています。制度の充実と同時に、当事者や若者の声を丁寧に聴き、まちづくりに反映していくことが欠かせません。若い世代が「自分の声が、このまちをつくっている」と実感できることは、将来このまちで暮らし続けたいという気持ちにつながります。
介護を支える人が育つ。
介護予防ボランティアを含め、多様な担い手が活躍する。
若者が地元で働き、戻ってこられる。
子どもを育てる家庭が、安心して暮らせる。
この循環こそが、人口減少社会においても須賀川が力強く歩み続けるための土台です。
子育て世代の一員として、そして若者世代に最も近い市議会議員として、これからも福祉教育と地域の力を大切にしながら、人を育て、人が支え合うまちづくりを進めていきます。



